最近「うまくいかない夜」が増えてきたと感じたら…
「たまたまだろう」「疲れているだけ」──そうやって、自分に言い聞かせていませんか?
実際のところ、最初から「自分はEDかもしれない」と受け入れられる男性は、ほとんどいません。
私のもとにカウンセリングに来る方々も、多くはその手前で、心身の不調や小さな“サイン”を感じながらも、それを見ないふりをしてきた方たちです。
ED(勃起機能の低下)は、50代以降の問題と思われがちですが、実は30〜40代の比較的若い世代でも起こり得る症状です。
実際、日本性機能学会のED診療ガイドライン(2021年・第3版)でも、年齢にかかわらず早期の評価と対応の必要性が示されています。
この記事では、病院に行く前にご自身の状態を簡単に確認できる簡易EDセルフチェック方法を、わかりやすくご紹介します。
これらは、クリニックや私も初回カウンセリングの場面でも取り入れている方法です。
わずか3分程度でできる内容ですので、少しでも気になっている方は、ぜひこの機会に試してみてください。
EDは男性としての自信や仕事にも影響します
EDは単なる身体的な問題にとどまらず、自己肯定感や仕事のパフォーマンスにも影響を与える可能性があります。男性ホルモン(テストステロン)のバランスが乱れると、性機能だけでなく、意欲や集中力の低下、イライラなどの症状も現れることがあります。
だからこそ、早めの気づきが大切です。
まずはステップに沿って確認してましょう。

【ステップ①】勃起の硬さをチェックしてみる(EHSスコア)
世界的に使用されている「Erection Hardness Score(EHS)」という基準を参考に、勃起時の硬さを4段階で自己評価します。
| スコア | 硬さのイメージ | 例え |
| 4 | 硬く、完全な勃起 | りんご |
| 3 | 挿入可能だが、やや不十分な硬さ | 皮付きバナナ |
| 2 | 勃起はするが挿入できない | 皮をむいたバナナ |
| 1 | 硬くならず、増大のみ | 豆腐 |
【ステップ②】状態を数値化する(IIEF-5)
日本性機能学会のED診療ガイドラインでも推奨されている「IIEF-5(国際勃起機能スコア)」に基づき、5つの質問に回答して合計点数を出します。
以下の5つの質問に、それぞれ1〜5点で答えてください(合計25点満点)
- 勃起を維持する自信はありますか?
- 性的刺激を受けて、どの程度の頻度で挿入できる硬さになりますか?
- 挿入後、どれくらいの頻度で勃起を維持できますか?
- 勃起の持続が原因で性交を中止したことは?
- 性交全体の満足度はどの程度ですか?
点数の目安
- 22〜25点:正常
- 17〜21点:軽度EDの可能性
- 12〜16点:中等度のED
- 11点以下:重度ED
| 点数 | 評価基準の目安 |
|---|---|
| 5点 | ほとんど常に、または毎回できた/非常に満足している |
| 4点 | 多くの場合できた/満足している |
| 3点 | 時々できた/やや満足 |
| 2点 | たまにしかできなかった/不満が残る |
| 1点 | ほとんどまたは全くできなかった/非常に不満だった |
🔷 IIEF-5スコアはEDの重症度評価に有効であり、医療現場でも診断補助として用いられています。
(出典:日本性機能学会 ED診療ガイドライン 第3版(2021年))
【ステップ③】“朝立ち”があるかを確認する

勃起機能の状態を把握するには、「夜間・早朝の自然な勃起(いわゆる朝立ち)」の有無を確認することも有効です。
チェックポイント:
- 過去1ヶ月で朝勃ちを確認できた頻度は?
- 勃起の硬さは以前と比べて変化しているか?
- 夜間に勃起で目が覚めることはあるか?
朝勃ちがない、または硬さが著しく低下している場合、身体的な要因によるEDの可能性が考えられます。
一方、朝勃ちはあるのに性行為でうまくいかない場合は、心理的要因が関係しているケースもあります。
セルフチェックで見えてきたことから、次の一歩を
EDは多くの人にとってデリケートな問題であり、カウンセリングしていても「初めてここまで話しました」「今まで誰にも話せないでいました」一人で抱え込む男性がとても多いです。
カウンセリングや病院に行くをためらうのであれば、セルフチェックで自分の状態を知ることは、正しい対処への第一歩です。
現在はオンライン診療なども活用できるため、時間やプライバシーの面でも安心して相談が可能です。
「少し気になる」程度の段階でのチェックと相談が、薬に頼らないで治癒できる一歩でもあるし、今後の健康とパートナーシップを守ることにつながります。
【まとめ】EDチェック3つのポイント
- 勃起の硬さを「EHSスコア」で評価
- IIEF-5で総合的な勃起機能を点数化
- 朝の勃起の有無と変化を確認
セルフチェックはあくまで自己評価ですが、「気づくきっかけ」として非常に有効です。
▶︎ オンライン診療を活用するのも選択肢

EDに関する相談は、センスティブでもあり、プライバシーも気になります。だからこそ、オンラインでのカウンセリングや診療がとてもマッチしています。
スマホひとつで、気軽に専門家にアクセスできる時代。
もしセルフチェックで気になる結果が出たら、抱え込まずに“次の一歩”を踏み出してみてください。

ノア
製薬会社で15年のキャリアを積み、現在は薬剤師として、男性ホルモン領域に特化したヘルスケアサポートを行っています。
これまでED(勃起機能障害)、AGA(男性型脱毛症)、男性更年期といったテーマで多くのカウンセリングに携わり、仕事やパートナーシップに悩む男性の“変化のサイン”に寄り添ってきました。
年齢のせいにせず、正しい知識とケアで自分らしい活力を取り戻す。そのための医療的視点と日常に根ざしたアドバイスを、この場からお届けしていきます。

